意見を言わせない空気 Vol 2「嫌なら辞めればいい」
ウェット過ぎる人間関係、同調圧力、管理者の思考停止、個性を発揮できない環境、忖度する文化・・・これらを生み出しているのは”空気”です。
「意見を言いづらい雰囲気がある」、その理由の一つがその場に蔓延する「空気」です。
空気は、人々に「無言の圧力」を加えます。
会社などで、建前では意見や提案を歓迎しているけど実際にはそうできないのは、そのように仕向けられるからです。
上の上司と部下の会話では、「嫌なら辞めればいい」という上司の発言によって、部下の建設的な意見が個人の不満や文句にすり替えられ、意見を言えないように仕向けられています。また、各自の生活をかかっている仕事を辞めたり変えたりすることは簡単なことではないにも関わらず、「嫌なら辞めればいい」ということで、暗に「この会社に居たいなら意見を言わずに従え」という圧力を加えているのです。
もしこのような空気を感じた場合は、
「会社や仕事が嫌だとは思ってはいないのですが、提案はしない方がよいですか。」
などと言って、意見や提案と不満を”割いて”話すことです。
空気による支配は必ず矛盾があるので、分析して(割いて)確認することで、その圧力から免れることができます。