ムラから出られない空気 Vol 1「会社なんてどこも一緒」

ウェット過ぎる人間関係、同調圧力、管理者の思考停止、個性を発揮できない環境、忖度する文化・・・これらを生み出しているのは”空気”です。

「今の環境を変えたいけど勇気が出ない・・・」、そのような気持ちになる理由の一つが、その場に蔓延する「空気」かもしれません。


空気は、「ムラ社会」で発生します。

「ムラ社会」とは外部との交流が断たれた閉鎖的な世界のことで、職場や学校、親戚親族の集まり、地域社会など、日本のあらゆるコミュニティーが「ムラ」である可能性があります。

ムラ社会では、人々がムラから出て行かないように縛り合い、ムラから出ていこうとする人を全力で阻止しようとします。

この場合、「会社なんてどこも一緒」という上司の発言が、会社というムラに閉じ込めようとする非真理の言葉であり、ムラから出られない空気を生み出していると気づくことが大切です。

「会社によって仕事の進め方も、待遇も、人間関係も、評価軸も、風土も、全く異なる。職場環境によって個人が能力を発揮できる度合いは変わる。」これが真実であり真理です。

自分が属しているコミュニティーの性質を確認し、もしムラのような世界に属しているなら、そのムラの中で語られる言葉が真実とは限らない、と知る必要があるでしょう。

ちなみに、「学校なんてどこも同じ(転校しても上手く行くはずがない)」、「サークルなんてどこも同じ(別のサークルに行っても上手く行くはずがない)」、「結婚相手なんて誰でも同じ(離婚して別の誰かと結婚しようとしても上手く行くはずがない)」などの言葉にも同じような拘束力があるので、注意が必要です。

空気を治めるリーダーシップ基礎講座