意見を言わせない空気Vol.3 「職場の”フキハラ”」

ウェット過ぎる人間関係、同調圧力、管理者の思考停止、個性を発揮できない環境、忖度する文化・・・
これらを生み出しているのは”空気”です。

「意見を言いづらい雰囲気がある」、その理由の一つはその場に蔓延する「空気」です。

空気は、論理ではなく感情で人々を支配します。

近年、フキハラ(不機嫌マネジメント)という言葉が多く使われるようになりました。自分の感情をむき出しにすることで周りの人たちに罪悪感を抱かせ、自分の意のままに人々を操ろうとするこのフキハラは、空気支配に直結するものだと言えます。

上の上司と部下の会話では、部下の正当な確認作業に対して「空気を読め!」と感情的な対応をすることで、自分のマネジメント能力の低さを部下の配慮不足の問題にすり替えようとしています。このことに気づき、決して「上司を不機嫌にしてしまったのは自分のせいだ」と考えてはいけません。

概ね、”自分は忙しい”というアピールを繰り返す人は、自分の時間の価値が相手の時間の価値より高いことを認めさせ、自分の都合に相手を合わせさせようという自分中心の思惑を抱いていることが多いです。

もしこのような空気を感じた場合は、
冷静に「では改めてメールでご相談します。」などと言ってその場を収め、文面でのやりとりや第三者が監督できる状況でのコミュニケーションに徹することが肝心です。空気はそのやり口自体が不合理なので、やりとりに客観的な視点を加えることが大切なのです。

「相手の不機嫌は相手の問題。自分のせいではない」

このことを忘れないようにしましょう。

空気を治めるリーダーシップ基礎講座